なにげなく鏡をみたら白髪を発見!え!?もうそんな年なのかな・・・
なんて白髪を見つけると一気に年をとった感じがして、がっかりしてしまいますよね。
早い人では、30代から白髪で悩まされている人もいます。
でも、本当に年齢のせいでの白髪になったのでしょうか?
もしかしたら、他に原因があるのかもしれません。
老化現象だけではない白髪の原因を一緒に探ってみましょう。
そのためにはまず、白髪ができるメカニズムを知ることが必要です。
そうすることで、その白髪が防げるものだったらすぐに対策をすればよいのです。
では、白髪になるメカニズムから白髪を減少させる対策をみていきましょう。
この記事の内容
まずはなぜ髪が黒くなかの仕組みを知ろう
人間の髪は最初から黒いわけではありません。
髪にはもともと色がついていないのです。
髪の毛が成長するときに、髪の毛の根本にあるメラノサイト(色素産生細胞)がメラニン色素をつくり、髪の毛が黒く着色されるのです。
黒髪が白髪になるメカニズム
先ほども説明した通り髪の毛が黒くなる理由は、髪の毛の根本にある毛母細胞には、メラノサイトと言われる色素をつくる細胞(別名、色素形成細胞とも呼びます)があり、その名の通り、メラニン色素と言われる色をつくりだし、黒く着色されます。
それが、なんらかの原因によってメラノサイトが減少するか、もしくは、メラニン色素をつくるときに必要な、チロシナーゼという酵素が不足し、メラニン色素が上手く作られず、髪に色がつかなくなることで白髪になるのです。
画像引用元↓
http://www.kao.com/jp/haircare/structure_04.html
白髪になる直接の原因。メラニン不足が白髪をつくる
上記でお話しした白髪になる仕組みを理解していただくと分かりやすいと思いますが、
白髪になる直接の原因は、
・摂取不足によるチロシンの慢性的不足
・体内にある過酸化水素がメラノサイト機能を低下させ、メラニン色素を破壊
となります。
この3つの原因を改善することで、白髪を減らすこと(予防)も可能なのです。
メラニン色素の種類によって髪の毛の色は変わる
ご存知ですか?メラニン色素によって、私たちの髪の毛には色がつけられています。
メラニン色素と一言でいっても一種類ではありません。
- 黒色メラニン(ユーメラニン)
- 黄色メラニン(フェオメラニン)
が存在します。
この2つのメラニンが合わさって、私たちの髪色を作ってくれているのです。
髪の毛はもともと白いものです。
その白い髪の毛にメラニン色素が色をつけてくれるのです。
ちなみに、ユーメラニンが多いと黒髪に、フェオメラニンが多いと明るい髪色となります。
メラニン色素が不足するその他の原因(間接的要因)
メラノサイトの活動が衰えて、メラニン色素が不足してしまう原因は次の通りです。
・加齢によるもの
加齢による体の機能が老化とともに弱り、メラノサイトの活動が衰える
・病気
尋常性白斑症や貧血症、慢性の胃腸疾患などにより、一時的になるもの
・紫外線
強い紫外線により頭皮がダメージを受けることによるもの
・栄養不足
タンパク質の不足、さらにビタミン、ミネラルの不足によるもの
・血行不良
頭皮の血行が不良となり、血流量が減少することによるもの
・過剰なストレス
特に過剰なストレスによるものは、毛細血管が収縮し、毛母細胞の働きが悪くなり、メラニン色素が作れなくなってしまうことで、白髪になってしまいます。
そう、メラニン色素が不足してしまうのは、加齢だけが原因ではないのです。
そして、白髪の直接的な原因のもとを作っているのが、上記に示した間接的要因でもあるのです。
メラニン色素を攻撃する過酸化水素
過酸化水素はご存知でしょうか?初めて聞く方がほとんどだと思います。
私たちが食べ物を食べてエネルギー代謝をおこなう際につくられるのが過酸化水素となります。
過酸化水素は、活性酸素の一部で、DNAなどを損傷してしまうため、とても有害なものです。
毎日、エネルギー代謝をおこなう際につくられてしまう、過酸化水素ですが、健康な人であれば、私たちがもともと持っているカラクターゼやグルタチオンペルオキシダーゼなどの酵素によって日々分解されます。
加齢にともない、カラクターゼやグルタチオンペルオキシダーゼが作られる量が少なくなってしまうと、分解されない過酸化水素は少しずつ毛包や毛幹に蓄積してしまい、髪の毛を白髪にさせてしまうのです。
過酸化水素を減少させる方法
この過酸化水素を減少させるためには、ビタミンCを摂取することが有効とされています。
さらに、カラクターゼを増やすことで過酸化水素を減らすことができます。
カラクターゼを増やすためには、鉄分を多く含む食品を摂取することが大切です。
その他、セレンやビタミンCを摂取し、甘いものを控えることで、過酸化水素を減少できます。
過酸化水素を減少させ、カラクターゼを増やすビタミンC。
実は、鉄分を摂取するときに、ビタミンCを一緒に摂ると、鉄分の吸収をよくしてくれる働きもあるすぐれもののビタミンです。
白髪を減らすその他の方法
強いストレスなどが原因で、血液の流れが悪いとせっかく摂取した栄養素もうまく運ばれません。
白髪を減らすためには、ストレスを上手に解消していくことも必要です。
1日5分で良いので、自分が好きだと思えることをしてみましょう。
音楽を聞いたり、香りのよいお茶を飲んだり、嫌なことがあって心がもやもやしている時は、誰かに聞いてもらうだけでもストレス解消につながります。
そして、なによりも大切なのが睡眠です。
体の修復は睡眠中に行われます。
その修復を助けるために、しっかり睡眠を取ることも心がけてくださいね。
まとめ
白髪になるメカニズムはおわかりになりましたか?
自分では気がつかないうちに、私たちの体は日々変化していきます。
白髪になるメカニズムをしることで、白髪を減少させるヒントがたくさん見えてきたと思います。
今回ご紹介した中で、自分があてはまると思うことから、おこなってみてください。
もし、やはり加齢での白髪だった場合も、必要な栄養素を摂ることで今より白髪を減らすことができるかもしれません。