最近は、30代の方も白髪が生えている方が多くみられます。気がつくと白髪が一部の部分にまとまって生えていたりすることがあります。また、同窓会で友人に久しぶりに会うと30代なのに白髪がたくさん生えていて、少しビックリしたりした経験はありませんか?
ではなぜ白髪は生えてくるのでしょうか。今回はそんな疑問にお答えしていきます。
この記事の内容
30代で真っ白な白髪、その原因は?
そもそも髪の毛が体内で作られている時は色が白なのはご存知でしたか?
生えてくる前にメラニン色素が髪の毛に付着して、黒色の髪の毛として生えてくるのです。
では、白髪になる原因はなんなのでしょうか。
1.白い髪に黒い色をつける細胞の元気がなくなってしまう
具体的にいうと、「毛母細胞」という細胞と「色素細胞」(メラノサイト)という細胞が2つ別々にあり、それぞれ「髪の毛を作る人」と「髪の毛に色をつける人」という役割をもっています。
画像引用元↓
http://www.kao.com/jp/haircare/structure_04.html
この時に色をつける人(色素細胞)の元気がなくなると、白髪として生えてきてしまいます。
色素細胞(メラノサイト)が元気がなくなる原因として老化や病気、ストレスなどいくつかの原因があります。
2.遺伝
家族性早期白髪(若白髪)は白髪がすでに20歳代で起こるもので、家族性の傾向があり,常染色体優性遺伝を示すこともあるが,この場合は、そのような遺伝子異常で説明は可能かと考える。上述の老化による白髪現象をそれのみで説明することは未だ困難とみられる。
参考文献:老化と毛髪変化
若年性の白髪は遺伝に影響されると言われているのですが、今だに解明はされていません。
いわゆる若白髪です。
3.生活習慣
よくお肌にいいゴールデンタイム(午後10〜午前2時)といいますが、髪の毛が一番成長しやすい時間も同じなんです。
なのでこの時間はなるべく睡眠をとって、体を休ませるのが白髪予防にもつながります。
若い時には特に生活習慣が問題を引き起こしている場合がありますので、注意が必要です。
4.ストレス
幹細胞医学分野の西村栄美教授らは、色素幹細胞が分化して幹細胞が枯渇すると白髪になるということを発表しています。
加齢やストレスで白髪になる仕組みについては謎であったが、色素幹細胞が分化することで幹細胞が枯渇すると白髪をひきおこすことが判明。
参考文献:幹細胞がストレスに抵抗し品質を保つ仕組みを解明(難治疾患研究所)
また、ストレスを長い時間抱えていると体の自然治癒力が低下してしまい、白髪になったり円形脱毛症になってしまう可能性があるので、注意が必要です。
5.ミネラルやアミノ酸・ビタミン不足
全て必要ですが特にビタミンは重要です。
特に葉酸やビオチンといったビタミンB群は細胞を生成する働きがあります。
「毛母細胞」や「色素細胞」を元気にしてくれるのでしっかり摂取しましょう。
若白髪の生えてくる原因に男女の違いはあるのか
女性の場合 | 女性の若白髪の大きな原因はホルモンバランスのみだれです。妊娠や出産などで乱れる場合もありますし、ダイエットが原因で栄養を摂取できていなかったり、それが知らぬ間にストレスになっていて白髪が生える原因になります。 |
---|---|
男性の場合 | 男性に関してはタバコやお酒、生活習慣の乱れが大きいといえます。もちろん女性にも当てはまります。タバコやお酒に関しては改善できますので、気になる方は試してみましょう。ですが、それがストレスになるのもよくありません。 |
若白髪の生えてくる場所について
若白髪ができる場所は髪の毛だけではありません。
鼻毛や眉毛などにも生えてきます。
また、生えてくる場所に偏りがありますが、基本は白髪が生えている毛根からはまた白髪しか生えてこない可能性が高いです。
なので抜いてもまた白髪が生えてきますので、偏って生えているとなるわけです。
その中でも、顔まわりの髪の毛やもみあげ付近に多く白髪が生えてきて、気になる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
顔まわりは頭の中でも一番負荷がかかったり風に当たりやすいので、栄養を運んできてくれる血液が行き渡りづらいのです。
このことも白髪が生えやすい原因といえます。
また、老化が進むと顔の皮膚がたれてくるのですが、そうすると頭皮が引っ張られます。
老化の影響でテンションがかかってしまい、これもまた血液が行き渡りづらくなってしまいます。
顔の体操などをして改善しましょう。
30代で生えてきる白髪への対策方法
対策としてはいかに「色素細胞」を元気にさせるかということです。
対策の1つとして、ストレスや生活習慣は意識して改善することができますが、「老化」や「遺伝」に関してはこれだという対策がないのが現状です。
普段の食生活の中でビタミンなどを意識して摂取することも大切です。
仕事などが忙しく、食生活が乱れがちの人はサプリメントなどを利用してビタミンを補うことをおすすめします。
また、「老化」をできる限り遅らせるために適度な運動、バランスのとれた食事、睡眠、タバコやお酒を自分が無理しない程度に抑えるのが大切です。
手っ取り早い白髪の改善にはヘアカラートリートメントがおすすめ
生活習慣の改善などで、白髪の抑制はできますが、白髪を黒くするのは容易ではありません。
そんな時は手っ取り早く白髪を染めることが現実的です。
テレビなどで宣伝をしている「市販のカラー剤(白髪染め)」を使用する方も多いようですが、しっかりと染まるように強い薬を使った「永久染毛剤」といわれるものが多く、炎症などを引き起こす方もいます。
また、サロンのようにしっかりとした前処理と後処理を行うことは難しいので、髪や頭皮のダメージがサロンカラーよりも大きいとも言われています。
使用しつづけると、ダメージもどんどん蓄積され、アレルギー反応まで起こす方もいますので注意が必要です。
そこで最近、30代の方に選ばれているのが利尻昆布などのヘアカラートリートメントで白髪を染めるという方法です。
これはトリートメントなので一回では染まりませんが、平均して3回ほど使い続けると徐々に染まっていき、自然な色合いで白髪を染めてくれます。
ヘアカラーに比べ染毛力は低いですが、トリートメント効果によって頭皮や髪の毛ケアも同時に行えます。
また、キツイ匂いもなく、手軽にそめられるということで、頭皮の敏感な方のみならず、多くの人がヘアカラートリートメントを選んでいるようです。
まとめ
若白髪の原因と対策をお伝えしましたが、ビタミンを摂取したりストレスをなくしてもすぐに黒くなるわけではありませんので、ヘアカラートリートメントなどで染めるのがよいでしょう。
それだけで気にならなくなるので、ストレスも緩和され白髪の抑制にも貢献してくれるはずです。
まずは、白髪を染める応急処置をしてから、生活習慣の見直しを始めてはいかがでしょうか?
こんな記事も読まれています美容師が選ぶおすすめヘアカラートリートメントランキング