白髪染めを使うと頭がかゆい！頭皮のかゆみの原因と対策・改善方法

白髪染めを使うと頭皮がかゆくなるという人は少なくありません。

アトピー性皮膚炎などの皮膚が過敏な人だけでなく、普段はかゆみをほとんど感じることがない人も、白髪染めを使うと頭皮がかゆくなることが多いのです。

なぜ、白髪染めを使うと頭皮がかゆくなるのでしょうか。

かゆみの原因と対処法、そして、かゆくならずに白髪染めをする予防策についてまとめました。

白髪染めすると頭皮がかゆくなる原因とは？

白髪染めを使うとかゆくなるのは、主に次の3つの理由が挙げられます。

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

• 白髪染めに入っている成分による刺激
• 強アルカリによる皮膚のかぶれ
• 体調不良などによって皮膚が敏感になっている

美容室や市販の白髪染めのかゆみの原因はジアミンという成分

白髪染めには「ジアミン（パラフェニレンジアミン、PPD）」と呼ばれる酸化染色剤が含まれていることが多いです。

ジアミンは染色効果が高いため、黒髪よりも染まりにくい白髪の染色剤には使用されることが多いのです。

ジアミンは刺激が強い成分ですので、毛髪だけに付着するときは特に問題はないのですが、頭皮に付着してしまうと強烈なかゆみを引き起こすことがあります。

また、白髪染めに含まれているジアミンや過酸化水素、アルカリ剤はいずれも強烈なにおいを発する成分です。

特にお風呂場などの狭い空間で使用すると、刺激臭で気分が悪くなることもあるため、においを消すための香料が白髪染めに大量に配合されていることも少なくありません。

香料によっては刺激の強いものもあり、頭皮に付着すると強いかゆみが発することもあります。

白髪染めで頭が痒い以外の反応も！

ジアミンや香料の刺激を受けると、いつでもかゆみが生じるわけではありません。

人によっては頭皮に赤みが出たり、かぶれたりすることもあるでしょう。

かぶれがひどく、膿状のじゅくじゅくとした液体が出てくることもあります。

白髪染めで体がかゆいときもある

白髪染めでかゆみが出るのは、通常は、白髪染めの成分が頭皮に付着したときです。

白髪染めが付着した部分がかゆくなったり、赤みやかぶれが生じたりするのです。

しかし、人によっては、白髪染めが直接触れていない体や顔がかゆくなることがあります。

白髪染めに直接触れたわけではないため、何が原因でかゆみやかぶれが生じているのかすぐには分からないこともあるでしょう。

しかし、「普段と違うことが何かあったのでは？」と原因を突き詰めていくと、「そういえば、白髪染めをしたなあ」と思い当たることになるのです。

白髪染めの強アルカリによってかぶれたため

皮膚は弱酸性ですので、白髪染めなどの薬剤も弱酸性の方が肌にやさしく低刺激です。

しかしながら、弱酸性の白髪染めは染色効果が低く、しかも1～2ヶ月で落ちてしまうというデメリットがあります。

何度も白髪染めをする手間と時間を思うと、染色効果が高いアルカリ性の白髪染めを使いたいですよね。

しかし、アルカリ性の白髪染めは肌には刺激となるため、肌が敏感な人にはかぶれやかゆみの原因となってしまいます。

皮膚が敏感になっているため

皮膚の状態は常に一定というわけではありません。

生理前には皮膚が敏感になることがありますし、睡眠不足が続いているときや過度のストレスを受けているときも、皮膚は敏感になります。

普段は白髪染めでかゆみが出たことがない人でも、皮膚が敏感になっているときに白髪染めを使うと、かゆみや赤み、かぶれなどの皮膚症状が出る恐れがあるのです。

白髪染めで頭皮にかゆみが出たら場合の対処方法を解説

白髪染めでかゆみが出るときは、かゆみの程度が強烈なことが多いです。

かゆいからといってかきむしってしまうと、頭皮に傷をつけますし、フケが出て不潔な印象にもなります。

できるだけ早くかゆみを抑えるために、まずは丁寧にシャンプーをして刺激成分を落としましょう。

少々のかゆみは丁寧なシャンプーと頭皮ケアで解決

頭皮に付着したジアミンや香料、アルカリ剤などがかゆみの原因になることがほとんどです。

つまり、かゆみを抑えるためにはできるだけ迅速に頭皮に付着した刺激成分を取り去る必要があるのです。

頭皮に傷をつけないように指の腹で丁寧にシャンプーをしてください。

肌と同じ弱酸性のシャンプーを使うと、刺激が少なく、かゆみの原因をスピーディに取り去ることができますよ。

丁寧なシャンプーで刺激成分を取り去ったら、次は指の先にボディークリームやボディーオイルを少々つけて、丁寧に頭皮の保湿をしてください。

頭皮が乾燥していると刺激を受けやすい状態になりますので、しっかりと保湿して肌に水分と油分を与えましょう。

かゆみがひどいときや赤みやかぶれがあるときは病院へ

かゆみの程度が深刻ではないのなら、丁寧なシャンプーと保湿でかゆみは収まります。

しかし、かゆみが深刻で我慢できない程度のときや赤みが出ているというよりは腫れているとき、かぶれているときは、皮膚科に行って診察を受けましょう。

ジアミンや香料によるアレルギー反応の恐れもありますので、アレルギー専門科がお近くにあるときは診察を受けてみるのもおすすめです。

白髪染めのかゆみ対策！かゆくならずに白髪染めを使う3つの方法

かゆみがあるのは辛いですよね。

特に白髪染めのかゆみは、我慢できないほどの強烈なかゆみです。

寝ている間も無意識のうちに掻いてしまい、朝起きたら頭髪にフケが大量についているということも珍しくありません。

白髪染めによるかゆみを回避する方法を3つ紹介します。

方法1：パッチテストをしてから白髪染めを買う

白髪染めを使う2日前にパッチテストを実施して、かゆみが出るのかどうか調べます。

パッチテストは以下の手順で実施してください。

1. 小皿に白髪染めの1液と2液を少々取り出し、指定された割合になるように綿棒等で混ぜます。
   例えば1液が30ml、2液が15mlあるときは、1液と2液の割合が2：1になるようにして小皿に取り出してしっかりと混ぜます。
2. 二の腕の内側に混ぜ合わせた白髪染め溶液を少量つけます。10円玉程度の大きさが目安です。
3. 30分ほど放置してから、ティッシュペーパーで乾いていない溶液を軽く拭き取ります。
4. かゆみが出たときは、すぐに弱酸性のボディーシャンプーなどで洗い流してください。
   かゆみなどの皮膚症状が出ないときは、48時間そのまま放置します。
5. 48時間の間に皮膚症状が何も出なかったときは、丁寧に洗って白髪染めを落としてください。
   その後、頭髪に白髪染めを実施します。

方法2：刺激のない白髪染めを使う

白髪染めの中にはジアミンが入っていない「ノンジアミン」のものもあります。

ジアミンが入っていないため、染色力が弱くて色が長持ちしないというデメリットはありますが、かゆみが起こりにくいですので、肌が敏感な方にもおすすめです。

ノンジアミンタイプの白髪染めとしては、主に次の3つのタイプがあります。

• ヘアマニキュア
• ヘナ
• ヘアトリートメント

例えばダリヤ社のサロンドプロ・ヘアマニキュア・スピーディなど、大抵のヘアマニキュアはノンジアミン処方となっています。

アレルギー症状によるかゆみが気になる方も、ヘアマニキュアなら安心して使用できますね。

しかし、ヘアマニキュアはブラシの形状が部分染め専用になっていることが多く、全体に染めるのは手間がかかるというデメリットがあります。

また、色持ちが悪いため、週に1回程度とこまめに白髪染めをしなくてはならない点も大きなデメリットです。

植物性の染料ヘナは髪が赤く変化することもある

ヘナもヘアマニキュアと同様、色持ちが悪いというデメリットがあります。

植物性の染料ですのでノンジアミンかつ低刺激という点は優れているのですが、使い続けるうちに赤みが強く出てくることや髪がごわつくという点も気になりますよね。

一方、ヘアトリートメントタイプの白髪染めは1～2ヶ月は効果が長続きしますので、1週間～1ヶ月程度で色褪せするヘアマニキュアやヘナと比べると断然色持ちが良くなります。

また、白髪を染めながら髪をケアしますので、使い続けることで髪のダメージを修復できるという点も優れています。

ノンジアミンタイプの白髪染めを探すなら、トリートメントタイプのものを選ぶようにしてくださいね。

美容室で白髪染めをするとかゆみは抑えられる？

「美容院で使っている白髪染めは低刺激だから、美容院で白髪染めをするとかゆくならない」と伝えているサイトもあります。

しかしながら、実際は美容室の白髪染めが低刺激というわけではなく、しっかりと染料を定着させるためにジアミン入りの高刺激タイプのものを使う美容室も少なくないのです。

ただ、同じ高刺激の白髪染めを使っても、素人が自分の髪を自分で染めるのではなく、プロが丁寧に染色液を塗っていきます。

そのため、皮膚に付着することが少なく、皮膚への刺激が少なくなるという違いがあります。

もちろん丁寧に塗る分、施術料が高額になり、家庭用白髪染めとほとんど変わらない白髪染めを使用しても5,000～8,000円ほどの料金がかかってしまいますよね。

白髪染めの費用をできるだけ抑え、なおかつ皮膚への刺激もできるだけ抑えたいという方は、色持ちは少々短くなりますがノンジアミンのトリートメントタイプの白髪染めを使うことをおすすめします。

方法3：白髪染めの刺激を抑える抗アレルギー薬を処方してもらう

普段からアレルギー症状が出やすい人は、皮膚科で抗アレルギー薬を処方してもらうことで白髪染めによるかゆみやかぶれを抑えることができます。

しかし、普段はアレルギー症状がなく、白髪染めを使ったときだけかゆみやかぶれといったアレルギー症状が出る方は、皮膚科で相談しても抗アレルギー薬を処方してもらえない可能性があります。

処方が難しそうなときも、ノンジアミンタイプのトリートメント型白髪染めをおすすめします。

頭皮にかゆみが出ない白髪染めトリートメントの選び方

頭皮に優しく綺麗に白髪が染まるのは、白髪染めトリートメントということがわかりました。

「初めて白髪染めトリートメントって聞くし、どれを選べばいいのかわからない！」という人も多いかと思います。

ですので、白髪染めトリートメントの失敗しない選び方をご紹介したいと思います。

選び方①：白髪がしっかりと染まり色持ちが良い

白髪染めなので、一番重要なのは白髪を綺麗に染めて隠すことができるくらい染毛力があることです。

いくら頭皮や髪の毛に優しくても、白髪が綺麗に染まらないと意味がありません。

また、染まったとしても数日で色落ちしては、染める手間が増えて面倒になります。

しっかり染まり、色持ちをよい物を選ぶには、プロビタミンＢ５やシルクプロテインなど、ダメージを補修してくれる成分が配合されている商品を選びましょう。

選び方②：トリートメント成分が配合されている

トリートメント成分がしっかりとと配合されているものを選びましょう。

白髪染めすると、どうしても髪がパサパサになり、まとまりのない髪になりいつもストレスに感じますよね。

成分表をみて、補修成分や保湿、髪をケアする成分が配合されている白髪染めトリートメントを選びましょう。

選び方③：コスパが良い物を選ぶ

白髪染めトリートメントは、1回のみの購入ではなく継続して利用するものです。

子供養育費、日々の生活費などいろいろ費用がかかるので、できるだけ安く済ましたいですよね。

なので、継続して購入できる料金のものを購入しましょう。

初回、お試しキャンペーンのものもありますので、上手に利用して手に入れると良いでしょう。

ジアミンがない頭皮に優しい白髪染めトリートメントは？

もう一度検索して、自分にあった白髪染めトリートメントを探すのは面倒だと思います。

そこで、今ほど解説した選び方と、私が今まで使ってみた体験談と、現役美容師の意見を元に本当にオススメできる白髪染めトリートメントを３つ選ばしていただきました。

ぜひ、参考していただき自分にあった白髪染めトリートメントを選んでいただきたいと思います。

白髪染めの辛い頭皮の痒みの原因と対策方法のまとめ

市販の白髪染めや美容院で白髪染めすると、頭皮が痒くなる原因と対策方法について解説してきました。

私も、トリートメントタイプの白髪染めを使う前まで、ずっと頭皮の痒みに悩まされてきました。

自宅で染めても、痒すぎてすぐに染料を落としてしまい、白髪が綺麗に染まらずムラまでできてしまいました。

でも、トリートメントタイプの白髪染めに出会ってから、一切かゆみに悩まされることはなくなりました。

いつまでも、我慢して市販の白髪染めを使うのは辛いし、いやですよね。

ぜひ一度白髪染めトリートメントを使ってみていただきたいと思います。

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