「自分で白髪染めをすると黒くなってしまう」
「茶髪にしたいけど、白髪が染まらないのは困る」
「白髪が染まるのはいいんだけど、暗い髪色だと重く見える」
そんなお悩みを持っているかたも多いかと思います!
白髪を自宅で染めるにしても美容院で染めるにしても、いろんな方法があって迷ってしまいますし、どんな方法が自分に合ってるのかわかりにくいですよね。
この記事では、白髪染めと茶髪を両立させたいという人に向けて黒くなり過ぎてしまう時の対処法や、白髪を明るい茶髪にする方法をお伝えしていきます!
この記事の内容
白髪を明るい髪色(茶髪)するのは可能なのか?
結論からいうと白髪を明るい茶髪にすることは可能です!
ただし、どんな染め方でも茶髪にできるわけではないので、ここで正しい知識を身につけましょう!
白髪染めにはいろんな種類があります。
- 酸化染毛剤
- ヘアマニキュア
- カラートリートメント
- ヘナ
そのなかでも「酸化染毛剤」だけが一度に白髪と黒髪を茶髪にすることができます!
「酸化染毛剤」には白髪に染料を入れ込んで茶色くする効果と、黒髪のメラニン色素を脱色する効果があるんです。
だから同時に茶髪にすることができるんですね。
ただ、薬剤の特性上、髪をダメージさせてしまうのでトリートメントなどでしっかり髪を補修しましょう。
ちなみに髪に優しいと言われている「ヘアマニキュア」「カラートリートメント」「ヘナ」では髪全体を茶髪にすることができません。
これらは髪表面に色素が吸着することで白髪を茶色にすることはできますが、黒髪を茶髪にする効果がないんです。
絵の具で黒色に茶色を混ぜても黒のままですよね?
ただし、そのぶん、髪に優しいというメリットもあります!
髪に負担はかかるけど明るい茶髪も染まる「酸化染毛剤」と髪に優しいけど明るい茶髪にできない「ヘアマニキュア」「カラートリートメント」「ヘナ」。
メリットとデメリットをしっかり理解した上で染めるようにしてくださいね!
白髪と黒髪を同時に茶髪にするのが難しい理由とは?
では「酸化染毛剤」を使えば簡単に茶髪にできるのか?というとそんなことはありません!
「過去に酸化染毛剤で染めたことはあるけど白髪が染まらなかった」
もしくは
「茶髪にならない。むしろ真っ黒になった」
という経験をした方も多くいるかと思います。
なぜ思ったような色にならないのかというと、そこには茶髪にできるヘアカラーの染まる仕組みが関係しています!
まずは染毛剤の2つの働きを理解する
茶髪も染まる酸化染毛剤の白髪染めには2つの働きがあります。
黒髪を茶色くする「脱色作用(ブリーチ)」と白髪を茶色くする「染毛作用」です。
酸化染毛剤が染まる仕組みとしては1剤と2剤を混ぜて髪に塗ることで化学反応を起こして色を変化させるというものです。
まず、1剤に含まれるアルカリ剤という成分が髪表面のキューティクルを開かせて薬剤を毛髪内部へ浸透させます。
そして2剤に含まれる過酸化水素水がアルカリ剤と反応することで、黒髪内部のメラニン色素を破壊して脱色し髪色を明るくします(脱色作用)。
脱色作用と同時に1剤中の酸化染料を2剤中の過酸化水素水が酸化させることで、毛髪内部で発色して色が定着します(染毛作用)。
黒髪と白髪の色素の違いが染まり方を分ける
この二つの作用が同時に黒髪と白髪に働きかけるのですが、、、
脱色作用で黒髪は茶色くなりますが、白髪はメラニン色素がないので白いままです。
そして白髪をしっかり染めたいがために濃い茶色を発色させると、茶色になった黒髪部分にも濃い茶色が発色するため色が重なって暗い黒い色になってしまうんですね。
逆に黒髪を明るい茶髪にするのを優先すると、今度は染料が薄すぎて白髪が染まらないんです。
白髪と黒髪を同時に茶髪にするのが難しい理由、伝わりましたか?
白髪染めとおしゃれ染めは何が違うのか?
白髪染めもおしゃれ染めも「酸化染毛剤」はあるのですが、一体何が違うのでしょうか?
実は、基本的な作りは全く一緒なんです。
何が違うのかというと、ズバリ「染料の色と濃さ」です!
白髪染めの一番の目的は「白髪を染めること」です。
そのため、濃い茶色をベースに製品ごとに多少の色味を変化をさせています。
おしゃれ染めの場合は白髪を染めるという目的では作られていないため、茶色を入れずにアッシュやベージュやピンクなどの色味を重視して設計されています。
また、白髪染めは黒髪を明るくするよりも白髪を目立たせなくするために、染料を濃く薬剤のパワーを強くすることで染毛力を強くしています。
白髪染めをすると暗く重い印象になりやすいのは「白髪染めの特性」によるものなんですね。
白髪染めで明るい茶髪にする具体的な方法
白髪染めで明るい茶髪にする方法をご紹介します!
その方法は大きく分けて二つ。
- 酸化染毛剤の白髪染めの明るい色で染める
- ブリーチ剤で黒髪を明るくしてからカラートリートメントやマニキュアの白髪染めを使う
酸化染毛剤の白髪染めの明るい色で染める
白髪を明るい茶髪にする場合、酸化染毛剤の白髪染めの明るい色で染める方法が一般的です。
一度で白髪と黒髪を茶色くできるので効率がいいということから、この方法が選ばれることが多いです。
ただし、目的の色や自分の髪質に合うカラー剤を選ぶ必要があるのと、一定以上の明るさを求めると白髪の染まりが薄くなることもあります。
ブリーチ剤で黒髪を明るくしてからカラートリートメントやマニキュアの白髪染めを使う
もう一つの方法はブリーチ剤で黒髪を金髪にして白髪との差を目立たなくしてからカラートリートメントやマニキュアで色を乗せる方法です。
メリットとしては、かなり明るい茶髪にもできることです。
ただし、一度金髪にすることでダメージしてしまうことや、酸化染毛剤と比べると時間・コストがかかるなどデメリットが大きいのでこの方法が選ばれることはかなり少ないです。
白髪を明るい茶髪にする場合は、なりたい髪色や髪質によって染め方を使い分けることが大切です。
市販の白髪染めやヘアカラーで茶色くなるのか?
ドラッグストアに行けば自宅で染められるタイプのヘアカラーがたくさん売っていますよね!
それこそ明るい茶髪になりそうなものや真っ黒になるもの、女性用、男性用、トリートメントカラー、ヘアマニキュア、、、等々たくさんありすぎてよくわからない!
そもそも美容院で染めてもらうヘアカラーと何が違うの??
はたして、市販のヘアカラーで白髪は明るい茶色に染まるのでしょうか?
では市販のヘアカラーで明るい茶髪にする際に知っておくべきことをお伝えします。
市販の白髪染めで選ぶべきは「酸化染毛剤」タイプ
まず、おしゃれ染め用のヘアカラーは避けましょう。
黒髪は染まるかもしれませんが、白髪部分には色が染まりません。
カラートリートメントやヘアマニキュアでも白髪は染まりますが、黒髪部分は黒いままになります。
市販の白髪染めで選ぶべきは「酸化染毛剤」タイプの薬剤です!
使用する薬剤の「明るさ表記」に気を付ける
酸化染毛剤の白髪染めであれば白髪と黒髪を同時に茶髪にすることができます。
ただし、薬の選び方に注意しましょう!
同じブランドでも薬剤によって仕上がりの明るさが全然違うんです。
市販の白髪染めの明るさの表記は数字で表示されるのですが、数字が小さいほど明るく、数字が大きいほど暗い仕上がりになります。
画像引用元↓
http://netshop.create-sd.co.jp/shop/
4・・・自然な明るさの茶髪
6・・・暗めの茶髪
こんな感じですね!
ここで注意して欲しいのが、美容院で染める時とは明るさを表す数字の基準が違うこと!!
美容院で「8レベルくらいの明るさにしましょう」という会話をすることがあるのですが、美容院での明るさを表す数字は市販の白髪染めとは逆で、数字が大きいほど明るい仕上がりになるんです!
美容院での8番は自然な明るさの茶髪ですが、市販の白髪染めで8番の薬を使ってしまうと黒くなってしまうので気をつけてくださいね!
また、市販の白髪染めは薬剤のパワーが強めに設定されています。
どんな髪質の人が使っても染まらないことがないように、染まりづらい人に合わせて作ってあるんです。
そのため、髪のダメージは避けられないので染めた後のトリートメントはしっかりしましょう。
どうしても自宅で白髪を明るい茶髪に染めたい人にいいたいこと
髪にかかる負担・ダメージや仕上がりの綺麗さを考えるとあまりオススメはしません。
ただし、どうしても自宅で白髪染めで明るい茶髪にしたいという人に注意して欲しいことが3つあります。
あまり頻繁に毛先まで染めないこと
理由は髪のダメージと仕上がりの明るさの変化です。
美容院で染める場合は根本と毛先で薬剤を使い分けてダメージを軽減することができるのですが、自分では塗り分けることができないですよね?
毛先専用のダメージを抑えた薬剤は市販されていないですしね。
そして、白髪染めの染料はとても濃いので抜けきるということがあまりありません。
濃い茶色が残った上に濃い茶色が乗り、さらに濃い茶色が、、、と繰り返すことで毛先が徐々に黒くなります。
せめて違和感が出始めるまでは生え際と分け目のところだけを染めるなどして毛先を傷ませないように、黒くなりすぎないようにしましょう。
放置時間を長くしすぎないこと
自宅で染めると、放置しながらちょこちょこと用事を済ませたくなりますよね。
気づいたら1時間放置していたなんてことも??
カラー剤は基本的に20~30分で完全に発色し、そのあとは髪を傷ませるだけになってしまいます。
説明書に記載せれた放置時間を守るようにしましょう。
時間を長く置けばしっかり染まる。なんてこともないので注意してくださいね。
いろんな種類のカラー剤を試しすぎないこと
酸化染毛剤、ヘアマニキュア、カラートリートメント、ヘナ・・・等々。
ドラッグストアにはいろんな種類のカラー剤が置いてありますよね。
「今まで酸化染毛剤で染めてたけど、髪にいいって聞いたからヘナで染めてみようかな」
「ヘナで染めたけどいい色にならなかったから、ヘアマニキュアも使ってみよう」
「根元から黒いのが伸びてきて目立つから、また酸化染毛剤で…」
このようにいろんな種類のカラー剤を試すことで、仕上がりの髪色がムラになってしまいます!
そうなってしまったら美容院でもそのムラを直すことは困難です。
カラー剤は化学変化で色を変化させる薬なので、組み合わせにも相性があるんです。
明るい茶髪にする際は基本的に「酸化染毛剤」を使用することになりますが、ダメージが気になるという方も多いかと思います。
その場合は根元の黒さと白髪が目立つまでは酸化染毛剤と併用可能なカラートリートメントというものもあるので、そちらを使用するようにしてください。
ヘナやヘアマニキュアは繰り返し使用すると酸化染毛剤で明るくするのが難しくなってしまうので要注意ですよ。
仕上がりの綺麗さと傷みにくさを求めるなら美容院で染めるのが一番ですが、自宅で染めるのであれば上記の3点は絶対に意識してくださいね!
自宅でも白髪を明るい茶髪に染めるならトリートメントタイプがおすすめ
長くなりましたが、自宅でも白髪を明るい茶髪に染めること自体は可能です!
でも、気をつけて欲しいこともいくつかあります!
「使用するカラー剤は注意深く選んで、希望の仕上がりに近くなるものを選ぶこと」
「カラー剤の説明書をよく読んで、使用方法を必ず守ること」
「失敗したと思ったら、自分でなんとかしようとしないで美容師に相談すること」
あとはこの記事をしっかり読んで、白髪染めで明るい茶髪にするための基本をしっかり理解してくださいね。