白髪染めを使用すると、髪が痛むと言われています。
そのため、中高年の女性はパーマと白髪染めのダブルパンチで髪の毛がボロボロになることを心配している人も少なくありません。
そこで天然素材の白髪染めのヘナが人気ですが、やはりメリットだけでなくデメリットもあります。
ここではヘナでの白髪染めのコツやメリットデメリットなどを解説しているので是非参考にしてみてください。
この記事の内容
そもそもヘナとは?なぜ白髪が染まる?
ヘナはインドなどでは結婚式などのお祝いのときに、ヘナタトゥーといわれる肌へのペインティングにも使われる色素を持った植物であり、アーユルヴェーダでは万能薬としても位置づけられています。
ヘナの葉にはローソンという赤色酵素が豊富に含有。
その赤色酵素が髪のキューティクルのすき間から中に入っていき、毛髪の大部分を構成するケラチンというたんぱく質に絡みつくため、色が付くというメカニズムとなっています。
ヘナでの白髪染めの方法
ヘナの白髪染めの前にすべて準備する
ヘナはショートで25g、ロングで100gが目安です。
今回使用するヘナを計ってステンレス製ボールに出しておきます。
仕上げに頭に巻くためのラップも用意しておき、床には新聞紙やビニールシートを敷いておきましょう。
バスタオルを肩に掛けて洗濯ばさみなどで止めておきます。
薄手のビニール手袋を使用し、マドラーも準備しておきます。
ヘナの粉をお湯に混ぜる
ステンレスボールにヘナの粉を自分の必要量入れます。
規定量の30度程度のぬるま湯を入れて、マドラーで混ぜましょう。
ゆっくり混ぜていると粘り気が出てくるので、そうなったらすぐに使用できます。
溶かしたヘナを髪に塗る
画像引用元↓
http://misslim.net/blog/hena/entry-270.html
粘りけが出たヘナを髪に塗りますが、塗り方は頭のてっぺんから全体にだんだん下への塗っていき、毛先までしっかり塗り込みます。
ロングヘアの人は髪をクルクルと1つにまとめ上に乗せます。
塗布したら放置して染まるのを待つ
塗布した髪全体をターバンのようにラップで巻き、その上からタオルで巻きましょう。
放置時間はヘナ商品のメーカーの指定によって違うので、指定に従うようにしますが、大体30分から1時間となります。
ヘナが残らないようにしっかり洗う
規定の放置時間が過ぎたら洗い落としますが、このときにはシャンプー剤は使わずお湯だけで洗い流します。
ヘナは普通のシャンプーのときより、すすぎを十分行うことが必要で、大体5分程度お湯で流しましょう。
また、ヘナを染めた後の数日間はシャンプー剤を使わず、お湯だけの洗髪をおすすめします。
ヘナが安定するまでの数日は、シャンプー剤を使うと色落ちが激しくなるのでおすすめできません。
そのため、ヘナ染めの前にシャンプーをしてはと考える人もいますが、実はヘナには洗髪効果もあり、ある程度の皮脂が合った方が染まりやすいので、ヘナ染め前にはシャンプーは避けましょう。
ヘナで白髪染めをするメリット
髪への負担が少ない
白髪染めというと、一般的には髪への負担が大きく髪はボロボロになってしまいます。
そのため、トリートメントなどでキューティクルを修復するなど、いろいろなケアをしなければなりませんが、それでもどんなにケアをしてもなかなか美しい髪を保つことは難しいと言われているのです。
しかし、ヘナの場合は無理に薬剤でキューティクルを開き、色素を入れ込むようなことをしないので、髪への負担はほとんどありません。
それどころかヘナはトリートメント効果もあるので、逆に髪のツヤが戻り健全な髪の状態になることさえ期待できるのです。
トリートメント効果があるヘナもある
ヘナでもいろいろな質や種類があり、質の高い純正のヘナは高いトリートメント効果があり、美髪のためにもおすすめです。
ただしトリートメント効果のレベルはヘナの質によってもいろいろです。
また、ヘナを使用して、クリーム状に加工した使用しやすいタイプなどいろいろあり、トリートメント効果はやはり高品質の純度の高いヘナが一番期待できると言えます。
刺激臭が少ない
一般的な白髪染めはどうしても強い刺激臭がしますが、特に明るい色の染め粉ほどあのツーンとする刺激臭は強くなります。
染めるためにアルカリに傾いてしまった髪を戻すためには、あの刺激臭の薬品を使用しなければいけないのが現状です。
アルカリに傾いたままでは、髪はボロボロになってしまいます。
しかし、ヘナ染めは髪をアルカリに無理に傾けることもないので、あの刺激臭のする薬品も必要ありません。
そのため刺激臭はほとんどないのです。
価格的にも安い
ヘナでも価格のバラツキはありますが、安いものなら100g(ロングヘア1回分)で600円ぐらいからあります。
また、まとめて500g入りで4000円程度なので、1回分800円程度です。
美容院で染めるよりずっとお得に染めることができます。
自宅染め用の白髪染めも1000円前後なので、それと比べても安めと言えそうです。
ヘナで白髪染めをするデメリット
独特な香りが苦手な人もいる
ヘナは一般の白髪染めのように、あのツーンとする薬剤の刺激臭がないことがメリットです。
しかしヘナにはヘナの臭いがあります。
薬品系の臭いではなく、草と抹茶を混ぜたような、ちょっと日本人にはあまり馴染みのない臭いがします。
この臭いがどうしても好きになれないということで、せっかくヘナを使用したいと思っていてもなかなか手が出ないという人もいます。
メーカーによっても臭いが違うので、臭いの弱いタイプを選ぶようにしましょう。
粉を溶かすという作業が面倒
ヘナは粉を溶かす作業があるため面倒と思っている人もいます。
しかし、家庭用の白髪染めでもA液とB液を混ぜたり、AチューブとBチューブから出したクリームを混ぜ合わせたりするタイプもあるため、手間という点ではそれほど変わらないかもしれません。
上手く作らないと液だれする
メーカーの指定の水分量を守って、よく混ぜて粘りがしっかり出てから使わないと、液だれしやすいので注意が必要です。
そのため、肩掛けをしっかりしたり、床に垂れても良いようにビニールシートや新聞紙などを敷いておきましょう。
染毛までに時間が掛かる
一般の染め粉の場合、メーカーによっても違いますが、大体髪に塗ってから約30分程度で染まります。
しかしヘナの場合、メーカーによって違いはありますが、30分から1時間かかり、一般の染め粉より少し長いタイプのものもあります。
思ったカラーに仕上がらない時がある
その人のもともとの毛質などによっても、思ったような色合いに仕上がらないときもあります。
また一般の白髪染めのように黒髪の部分は色素を脱色し、全体平均して同じ色に染めますが、ヘナの場合は全体に同じように染まっていても脱色効果がないので、白髪部分だけがカラーリングした感じになります。
日本人の場合は黒髪など毛の色が濃いため、その部分にヘナが入っても変わりません。
そのため、白髪のところだけにカラーが入ったように仕上がるので、黒い部分の多い人はカラーで楽しむということはできないのです。
髪への負担が少なく簡単に染めたいならカラートリートメントがオススメ
「髪への負担を考えるとやっぱりヘナの方がいいけど…」
「思ったような色には染まらないし…」
そんなときには、髪の毛の負担が少なく、逆に髪をケアしながら染めることができるヘアカラートリートメントがおすすめです。
一般の白髪染めのさまざまな問題点と、ヘナのデメリットなどを考えると、やはり染めるときに嫌な臭いがなく、髪にやさしく、きちんと染まるというものがベスト。
特に白髪が増える中高年になると、加齢による髪の衰えも目立ってくるため、トリートメントも絶対に必要となります。
だからこそヘアカラートリートメントがおすすめと言えるのです。