ドラッグストアや薬局の白髪染めがオススメできない3つの理由

白髪染めは美容室でキレイに染めてもらうのが1番!と、分かってはいても様々な理由で美容室に通うことが難しい人もいらっしゃると思います。
そこで薬局やドラッグストアで市販の白髪染めを購入し、自宅ケアしている、というのが当たり前になってきました。
ところが、インターネット上でも「頭皮がかゆい」「赤くただれた」というコメントを見かけます
その理由と正しい使い方など、自宅で白髪ケアをしている人に必見の情報をまとめました。

ドラッグストアで買える白髪染めはどんなものがある?

ドラッグストアの白髪染めがオススメできない理由をお話する前に、まずはドラッグストアでは、どんな白髪染めが置いてあるのかを検証します。
主要なドラッグストアごとに商品ラインナップを確認してみましたが、先に結論を言うと、各ドラッグストアの主力は「2剤式」と言われる永久染毛剤となっています。

マツモトキヨシ

マツモトキヨシ

主力商品:シエロ、ウエラ、サロンドプロ、サイオス、ブローネ、Q10など

マツモトキヨシで売っている白髪染め
ドラッグストアの代名詞、マツキヨことマトモトキヨシ。
「シエロ」や「ウエラ」などメジャーな製品を中心にラインナップ。
訪れた店舗が小さかったせいか、種類(ブランド)はそこまでの取り揃えはなかったが、白髪隠し、ヘアマスカラ等も置いてありました。
クリーム状や泡状も取り揃えていますが、基本的には2剤式と言われる永久染毛剤が主力商品となっていました。

フィットケアデポ

フィットケアデポ

主力商品:シエロ、ビゲン、サロンドプロ、クレオディーテなど

フィットケアデポで売っている白髪染め
横浜・川崎を中心に都内でも展開する、郊外型のスーパードラッグストア。駐車場付の大型店が中心のため売り場も広く、白髪染めのラインナップも豊富でした。
マツモトキヨシ同様、メジャーブランドである「シエロ」や「ウエラ」の他、「ビゲン」や「サロンドプロ」など他の有名メーカーも種類豊富にありました。
ここでもやはり2剤式の永久染毛剤と言われるヘアカラーが中心の品揃えです。

サンドラッグ

サンドラッグ

主力商品:ウエラ、シエロ、ビゲン、サロンドプロ等。一部ヘアカラートリートメントあり

サンドラッグで売っている白髪染めサンドラッグで売っている白髪染め
グループ企業も含めると実に44都道府県に展開するサンドラッグ。
店舗面積に対して白髪染めのフェイスはとても多く取られていました。ウエラは棚1つの一面をほぼ埋め尽くすプッシュ具合でした。
その他メジャーメーカーが売り場の多くを埋めていました。
ただ1つ特徴としては通販で人気のヘアカラートリートメントが7、8種類置いてあったのが他店との違いでした。

ツルハドラッグ

ツルハドラッグ

主力商品:シエロ、ビゲン、ロレアル、ブローネ、サイオス。一部カラーシャンプーあり

ツルハドラッグで売っている白髪染め
グループを含めると1700店舗以上を誇る大手ツルハドラッグ。店舗の壁側半分をヘアカラーに割いており、品揃えは他店よりも豊富な印象でした。
主力商品は「シエロ」や「ビゲン」「ロレアル」など有名どころの2剤式染毛剤。
ただ、豊富な品揃えなので、一部ではカラーシャンプーをオススメのポップとともに置いた点も、他店との差別化になっていました。

コクミンドラッグ

コクミンドラッグ

主力商品:ウエラ、シエロ、ビゲン、サロンドプロ、ブローネ、スティーブン・ノルなど

コクミンドラッグで売っている白髪染め
200未満の店舗数ながら全国に展開、調剤薬局も含むコクミンドラック。
売り場は男性の白髪染めとも重なっており、比較的狭い面積となっていました。
取り揃えは「ウエラ」や「シエロ」をはじめ「スティーブン・ノル」など他の有名ドラッグストアも揃えるメーカーのものが中心となっています。
一部リタッチに便利な根元染めなどもありますが、主には2剤式が多く並んでいる印象でした。
先に結論を述べましたが、各店舗とも永久染毛剤(2剤式)の有名メーカーが白髪染め売場をあらかた埋めている印象です。
しかし、一部カラーシャンプーやカラートリートメントがプッシュされており、通販での人気ぶりが店舗にも反映されて来ているな、という印象です。

市販の白髪染め(永久染毛剤)の口コミや評判は?

ドラッグストアで購入できる白髪染めは「永久染毛料」であることは先ほどで述べました。
では、こうした市販の白髪染めについて実際にどんな口コミがあるのか、yahoo!知恵袋などQAサイトやSNSに掲載されているものを一部ご紹介します。

白髪染め後の不可解な額の腫れについて(出典:yhaoo!知恵袋)
白髪染めした次の日(染めてから1日目)、かぶれたのか染めたところが化膿して膿が出てきました。黄色っぽくて触るとベタベタしてる感じです。

白髪染めをすると1週間くらい頭皮がかゆいのですが(出典:yhaoo!知恵袋)
これはしょうがないのですかね?かゆくてつい頭をかいてしますが。ちなみに染毛剤はビゲンクリームトーンです。

白髪染めどうしたら(出典:発言小町)
最近白髪染めをした後肌が荒れるようになってきました。ニュースで見るような重篤なアレルギー症状(皮膚が広範囲に渡って赤くただれるなど)が出るのかと思うともう染めないほうがいいのかなと思います。

少し調べてみただけでも「かゆみ」や「かぶれ」の症状が出ている人が、大勢いらっしゃるのが分かります。
もちろん、全ての人ではないですし、市販のヘアカラーを一概に否定するものではありませんが、敏感肌の人、使い続けることで症状が出てしまう方などがいるようです

市販の白髪染めのオススメできない理由。かゆみ、かぶれの原因とは?

ここまで見ていただければ、市販の白髪染めが人を選んでしまうことをお分かりいただけたと思いますが、この「かゆみ」や「かぶれ」の原因は何なのでしょうか?
それこそが、誰にでも市販の白髪染めをオススメすることができない理由で、主に以下の3つになります。

  • アレルギーの原因?「ジアミン」
  • 逆に白髪を増やす可能性?「過酸化水素」
  • 地肌に溶剤を付けずに自分で染めるのは難しい

アレルギーの原因?「ジアミン」

パラフェニレンジアミン
あまり聞きなれないジアミンという物質。「2剤式(=永久染毛剤)」と言われれる市販の白髪染めのほとんどに使用されています。
成分表ではパラフェニレンジアミンやパラトルエンジアミンと表記されるものが一般的です。
2剤のうち「1剤」に含まれ、2剤と混ざることで化学反応をおこし、酸化発色をする役割をもっているので、酸化染毛剤とも言われます。
このジアミン系の物質が、人によって「かゆみ」や「かぶれ」を引き起こす原因となります。
症状としては頭皮や頸部など、染毛剤が付着した部分に赤いブツブツができ、かゆみをともなったり、顔全体が赤く腫れ上がった例も報告されています。

毛染めによる皮膚障害の多くは接触皮膚炎で、その直接的な原因はヘアカラーリング剤です。ヘアカラーリング剤の中でも酸化染毛剤(ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め、おしゃれ染め、アルカリカラー等と呼ばれる。)は、最も広く使用されていますが、他のカラーリング剤と比べてアレルギー性接触皮膚炎を引き起こしやすくもあります。
参考文献:毛染めによるアレルギーに御注意!(消費者庁)

また、もっとも重篤になるとアナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難になることもあるそうなので、使用前には必ずパッチテストを行い、テストが平気でも肌に合わないと感じた人は使用を中止しましょう。

逆に白髪を増やす可能性?「過酸化水素」

過酸化水素
過酸化水素とは身近なものでいうと「オキシドール」のことを指します。これに1剤が加わると大量の活性酸素を発生させ、これが色の定着には欠かせません。
しかし、過酸化水素は基本的に殺菌剤や漂白剤として使われる成分なので、とても刺激が強い薬品。
しかも、蓄積する性質をもっているので頭皮などにとどまり、メラニン色素などを破壊するとの研究結果も2009年発表され話題となりました。これが白髪を増やす原因になると考えられています。
また、活性酸素がもとで乾燥肌になり安く、毛が細くなり薄毛の原因にもなる可能性があります。
白髪がさらに増えた、もしくは毛が細くなったと感じた方は永久染毛料の白髪染めの使用には注意が必要かもしれません。

地肌に溶剤を付けずに自分で染めるのは難しい

「かゆみ」や「かぶれ」の根本的な原因は「成分よりもむしろ素人が自分で白髪染めを行うことにある」と指摘する美容師さんもいます。
理由は簡単で、美容師が適切な道具と方法で染める場合、地肌に染毛料が着かないように配慮します。
しかも、特に頭頂部や後頭部など見えない部分は自分一人でうまく染めるのは困難であるのは言うまでもありません。
それと、美容室で染める場合は、染毛剤でアルカリ性によった頭皮や髪を酸性に戻していくなど、段階ごとに前処理、中間処理、後処理などを施して頭皮や髪のケアを行います。それを全て自宅でするのは不可能に近いこと。

やっぱり、白髪染めは美容室でするのが望ましいというのは誰もが分かっている事ですが、問題は、そうは言っても金銭面や時間の都合で美容室に通うのは難しい場合があること。
そこで、オススメの自宅での白髪ケアの方法をご紹介します。

自宅での白髪ケアのおすすめはヘアカラートリートメント

では、白髪のホームケアにおいて永久染毛剤を使わないのであれば、どんな方法があるのでしょうか?
白髪染め百花のオススメは「ヘアカラートリートメント」を使用する方法です。

ヘアカラートリートメントって?

ヘアカラートリートメントとは普段使っているトリートメントの中に分子の小さい染毛料が混ざっており、髪の表面と一部は髪の内部まで染料が浸透して染まる仕組みをもった、半永久染毛剤と言われるものです。
永久染毛料やブリーチのように色素を脱色してから染める仕組みではないので、髪や頭皮のダメージがほぼ無く、むしろ髪にツヤのある仕上がりになるのが魅力です。

永久染毛剤・半永久染毛剤

デメリットとしては市販の白髪染め(永久染毛剤)に比べ、染まる力や色持ちが弱く、こまめに染める必要があること。
ただし、基本的にトリートメントなので、白髪が気になれば毎日でも使えるから、こまめに使用すれば、染まる力や色持ちについてもカバーすることが可能です。

白髪染め百花おすすめトリートメント2選

ヘアカラートリートメントは各社ともに、ジアミンや過酸化水素を使用せず、頭皮や髪を傷めないように配慮した商品を提供しています。
また、頭皮や髪を傷めないだけでなく、より美しく健やかに保つような商品を目指しており、植物由来の染毛料や、頭皮や髪を保護するフコイダン(昆布由来の成分)を配合するなど、消費者目線で開発されていることが評判になっています。
その中でもとくにオススメの商品が以下の2つです。

マイナチュレカラートリートメント

マイナチュレカラートリートメント

選ばれている理由

正直言ってドラッグストアやスーパーなどに置いてある白髪染めトリートメントと比べると価格は高いです。
しかし、価格が高い分、髪や頭皮にやさしい高品質な成分が配合されています。
髪のダメージケア、頭皮のスカルプケア、頭皮のエイジングケアなどにも考慮されて開発されているため、白髪染めをすることによってのダメージは市販品に比べるとかなり少ないです。
特にマイナチュレは女性用育毛剤や、スカルプシャンプーなど高品質ヘアケアアイテムで定評のあるメーカーのため、安心して使用できます。

利尻ヘアカラートリートメント

利尻ヘアカラーシャンプー

選ばれている理由

日本で一番の知名度と売り上げをほこる利尻ヘアカラートリートメント。
頭皮と髪を整えることを第一に考え、自然派の中では補修効果が群を抜く天然利尻昆布にこだわって開発されています。
染める力よりも、使用後の美しい髪の仕上がりを求める人には最適
また、他の商材よりも溶剤の定着率がよく、素人でも使いやすいのもユーザーには嬉しいポイント

※ランキングの商品説明は白髪染め百花独自に行ったレビューを元に執筆しています。

まとめ

市販の白髪染めは安価で手軽に自宅で白髪ケアができるので、とても重宝します。
ですが、強い染毛力を作るために、刺激の強い薬が入っているのも事実なのです。
これにより、人によっては頭皮や首などに「かゆみ」と「ただれ」を起こす可能性があります。
また、当初問題のなかった人でも、使用を継続することでアレルギーを引き起こすこともあります。
頭皮が敏感な人や、かゆみなど違和感が気になる方は、是非ヘアカラートリートメントを試してみてください!
染毛力はヘアカラー(永久染毛剤)には劣りますが、頭皮や髪の事を第一に考えられているので、こまめに使用でき、白髪と一緒に頭皮や髪のケアも行うことが可能です。
「○○さんって若いよね」と言われる人は見えないところで努力をしています。
白髪は老けて見える大きな要因にもなるため、白髪が増えてきたと感じたら自宅でもケアを始めていきましょう!

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