白髪染めはやっぱり美容室?それとも自宅でやっても大丈夫?初めての白髪染めほどそんなことが気になりますが、自己流も不安だしネットの情報も半信半疑ですよね。
そこで、今回は白髪染めを自宅でする場合と美容室で行う場合のメリット・デメリット、また良いスタイリストの見分け方など、美容室か自宅ケアかを選択するための基礎知識をお伝えします。
この記事の内容
白髪染め、自宅で行うか美容室でしてもらうかはどう決める?
結論から言いますと自宅で染めるのか、美容室で染めるのかを決める要因はケースバイケースです。では、どういった場合に自宅でも十分対応可能で、美容室に行く場合はどのようなケースがよいのかを順番にご説明します。
自宅ケアでもOKな場合
自宅ケアでもほぼ問題ないと考えられるのは
・上記のような方で顔周り(頭頂部の分け目や、もみあげ付近)など目立つ部分のみ染めることが苦にならない方
白髪が染めやすい部分のみなら自分で染めても失敗しづらいので問題なく自宅ケアができるでしょう。ただし、ショートヘアの人は全体を染めないと色ムラが分かり安いので、実はロングの方よりもハードルが高いのです。
美容室に行った方が良いケース
自宅で使用するヘアカラーも美容室で使用するヘアカラーも酸化染毛料(永久染毛剤)と呼ばれるもので基本的には同じ仕組みの商品です。
そこで気になるのが
・アレルギー
・地肌や髪のダメージ
もし商品を使用して髪の傷みや地肌のアレなど気になる点が、2つ3つでてくる場合は美容室に行き美容師に相談しましょう。
その後、再び自宅で染めることになるとしてもプロの判断を仰ぎ、対応することが無難です。
自宅での白髪ケアのデメリットは何なのか?
自宅での白髪ケアは可能な限りしない方が無難です。その理由は先ほども述べましたが白髪染めが髪の毛や頭皮に刺激を与えるからです。特に生え際を染める時に頭皮を痛めやすいです。特にセルフでヘアカラーをするときはこのようなデメリットに気をつけましょう。
髪の毛がごわごわしやすい
髪の毛がごわごわするのは、傷んでいる証拠です。雑にヘアカラーをすると髪の毛がプラスイオンをまとってしまい、トリートメントがうまくなじみません。
これはトリートメントもプラスイオンだからです。そこで、髪を染める時は髪の毛をマイナスイオンでまとう必要があります。
特に、髪の毛をプラスイオンにしてしまうのがシリコンです。シリコンは髪の毛をコーティングするので栄養分やヘアカラーが通りづらくなるのでシリコン入りのシャンプーは避けましょう。
洗面所、お風呂が汚してしまう
自分で白髪染めをすると洗面所や浴室が汚れやすいです。この対策としては家族に白髪染めを手伝ってもらうことが挙げられます。
また、後始末が面倒くさい時はカラーシャンプーやカラートリートメントを使うことも有効です。
カラーシャンプーは染料のように髪の中に染まらないうえアレルギー反応も起こりづらいです。
白髪が多い人は染まり方にムラがでてしまう
白髪は黒髪に比べて染まりやすさが違います。
そのため、白髪染めをしても染め上がりにばらつきができてしまいがちです。だから、目立つ場所に白髪がある場合は美容室に行った方がいいのです。
美容室で白髪染めするメリットとは?
白髪染めをする理由は、自身のメンタル高揚と印象アップにつきます。具体的には、
・見た目が改善することで若々しく見える
・白髪染めをすることで心理的なストレスが軽減される
髪の染める色によっては風水的な高揚力が高まるという説もあります。三輪明宏さんは運気を上げる意味で黄色く染めています。では、美容室で白髪染めをするとどんなメリットがあるのでしょうか?
思い通りの色が出る、色ムラなく染められる
美容室で染める最大のメリットは思い通りの色で染められ、色むらも起きないことです。ではなぜ、セルフカラーリングでは色むらが出たり期待通りの発色をせず、美容室では思い通りに色が出せるのでしょうか?
その答えは髪の色にあります。
たとえば、黒い画用紙に茶色の絵の具を塗ってもあまり目立ちませんが、白の画用紙なら茶色の絵の具がよく目立ちますよね。このようにヘアカラーは染料の色だけでなく髪の毛の色も大きく関わります。ましてや白髪染めの場合は白髪と黒髪で発色の違いが出ないわけがありません。
そこで、すべて染める時はいちど黒髪をブリーチしてから染め上げます。これなら色むらが起こりづらいです。レタッチの際も白髪の部分とすでに染まっている白髪でカラーリングの種類を変えます。このような手間をかける作業は自宅では現実的ではありませんので、美容室でお願いすることが無難です。
余談ですが、ブリーチをしている人と言えば所ジョージさんで、あの髪色は決して染めてはいません。そのため、髪が伸びてくる度に根元だけブリーチを行い色を揃えます。逆に楠田恵理子さんのようにすべて真っ黒にする場合は何度も念入りに染める必要があるので、白髪染めをするときは黒い髪を白くした方が染めやすいわけです。
髪質を理解して傷みなく染めてくれる
髪質によって適合するヘアカラーがありますが、この点も自己判断よりプロの技術や経験がものをいいます。また、スタイリストはブラシの角度を調節することで頭皮に染料が触れない様に根元まで染め上げてくれるので頭皮を傷める心配もありません。
ヘアカラーには酸化性染毛剤の他にカラートリートメントや100%植物であるヘナがありますが、それらも髪質や肌質(頭皮)などを見極められる美容師の目が必要となります。
美容師が教える自分にあった美容室・スタイリストの選び方
1.良いスタイリストの見分け方
良いスタイリストを選ぶポイントは経験です。適切な白髪染めはその人によるのでたくさんの人の白髪染めをしていることはそれだけ引き出しも多くなるわけです。そのようなスタイリストはカウンセリングも親身で分かりやすいです。
技術面での見分け方は難しいですが、カウセリングだけでもいいですか?と聞いた時に快く受け入れてくれる人は信頼できます。しっかりとカウンセリングする人は誠実で、しかも髪についてくわしく知る機会が得られるからです。
2.料金の目安
カラーリングだけなら平均して5000円~8000円の間です。
さらに傷まないような工夫や潤いをプラスするともう2000~3000円くらいのプラス料金をみておけばよいでしょう。
3.頻度
女性にアンケートをとってみたところ、白髪が気になりはじめるのが染めてから2週間だと言われています。なので、多い人で2週間に1度、気になりにくい人なら2~3か月で1回という頻度で白髪染めをします。ただ、2~3カ月もすると生え際が目立つので、キレイでいたいなら、1か月に1度はレタッチをしましょう。髪は1か月に1cm程度伸びます(個人差あり)
4.時間
ヘアカラーの時間は30~40分くらいで、うち15分がブリーチ、残りがカラーリングです。長時間塗布していた方が色は濃くなりそうですが、そんなことは無く、長くても40分染料をつければそれ以上は同じです。
それでも自宅ケアをしたい方がするべきこと
ここまで見て読んでいただければ、自宅ケアのデメリットと美容室でケアするメリットを十分ご理解いただけたと思います。
ただ、それでも自宅ケアでないと難しい方もいらっしゃると思います。そのような方におすすめしたいのは、
美容室染め×ヘアカラートリートメントの併用
です。
髪の長さにもよりまずが、全体をきれいに染めるのは自宅ケアでは難しいのが現実です。なので、以下のような流れでなるべく美容室に行く回数を抑える工夫をすることをおすすめします。
- 1.美容室に行く時間を作り、スタイリストにきれいに白髪染めをしてもらいます。
- 2.2週間~1ヶ月して根元の白髪が目立ってきたらヘアカラートリートメントでリタッチをする
- 3.染めた際の色ムラや、顔周り以外の白髪も目立ち始めたら自宅ケアは難しいので、再び美容室で染める
1~3までの期間の目安は、およそ3ヶ月から半年くらいの間で考えてください。