怠った際の代償とは?白髪染めパッチテストの方法と必要性

白髪染めを行う前に必要なのがパッチテスト。

白髪染めに含まれる成分のアレルギーを判断するもので、アルコールテストのようなものです。

このパッチテストを行わずにヘアカラーを行うと頭皮がかゆくなるだけでなく最悪入院ということもあります。

白髪染めを含めたヘアカラー剤のパッチテストはどのように行えばよいのでしょうか?

ヘアカラー(白髪染め)パッチテストってどんなもの?

パッチテストというものは、皮膚に薬品を塗る・または貼り付けてその反応を確かめるものです。

薬品を塗った部分がどうなるかでアレルギー物質があるかを検査するテストします。

分かりやすく説明すればヘアカラー剤に対する拒否反応があるか、無いかをチェックするというものです。

アレルギー反応が出るのは皮膚や血液なので、血管の通っているところでパッチテストを行うと反応が分かり安く出ます。

もし、アレルギー反応があった場合は赤く腫れあがったり、紫色になったりといった変化があります。

他には、パッチテストをした場所「以外」に血管が浮き出ることもアレルギー反応のひとつです。

もし、この様な反応が出てきてしまった場合はヘアカラーそのものをすることはおすすめできません。

パッチテストOK! でもヘアカラーしちゃいけない時があるって知ってた?

パッチテストがOKだった場合でも、白髪染めやヘアカラーをしない方が良い場合もあり、その時はスタイリストからその旨をお話されるはずです。

例えば、一部の美容師はマイクロスコープを用いた頭皮診断を行っています。

こちらは頭皮の色を見ることで染められるか染められないかを診断を診断します。

髪を染めない方が良い場合は、頭皮の色は黄色がかっている時や、円形脱毛症によって白くなっている際です。

頭皮などが赤くなっている場合も程度によって判断します。

また、人によっては顔色や手の状態を見るだけでもヘアカラーをお断りする場合があるようです。

実はスタイリストはシャンプーをした時に肩に触れ、体温や肩のハリ、リンパの流れを調べています。頭皮を触るときも同様にヘアカラーの可否を調べています

パッチテストは本来、毎回行うべき

パッチテストは毎回行うことが義務付けられていますが、経過を見るためには24時間必要です。

そのため、髪を染める前には一度パッチテストをするために美容院へ足を運ばなければいけないわけです。

これが大変なので、美容師によっては新規の人だけパッチテストを義務付けて、染める当日までの間にパッチテストを行うという人もいます。

本来、法的には48時間義務付けられていますが、実際には24時間で行っている美容師も多いそうです。

24時間でのテストでも問題が起こらないケースがほとんどなのですが、アレルギー反応には波があり、一度反応が出た場合、後で自然に治まったとしても本来、異常なしとは言えません。

また、パッチテストの結果だけを過信するのも危険です。

そもそも、アレルギーとは何かに触れてすぐに発症するものではなく、たくさん摂取することで許容量を超えることによって起きる反応です。

だから、今、平気でも後々、アレルギー反応が起こる可能性は誰にでもあるのです。

パッチテスト自体は3分程度で終わるので大した負担にはなりません。できれば、ヘアカラーをする前には毎回行いましょう。

パッチテストでわかるアレルギー反応

では、実際にヘアカラーによって起こりえる、アレルギーにはどのようなものがあるのでしょうか?

以下のような、ヘアカラーに含まれている刺激の強い物質のアレルギーが考えられます。

ジアミン ジアミンは髪の発色に関わる物質なのですが法的に5%未満と決められています。ところが、ジアミンは発がん性の危険性もあると厚労省が明言しています。また、髪の毛を染めると収縮するため細くなってしまいます。そのようなリスクを避けるためにプロの技術があります。
パラフィン パラフィンはろうそくの原料にもなる物質です。ヘアカラーには保存料として含まれています。
アルコール アルコールが弱い人は顔色がグレーになっている傾向があります。そのような人はアルコールの摂取が多いか肝機能が弱っていることが考えられます。稀に体質が弱い人もいます。大酒のみの人だと水のように飲むのですがそれでも立っていられるくらい強いのかもしれませんね。
亜硫酸塩 亜硫酸塩とは硫酸と反応させた物質なので、アレルギーが起きやすいです。ヘアカラーには亜硫酸ナトリウムが入っています。
金属 パッチテストの中には金属もあります。金属は体内に取り入れるものなので必要な成分ですが、過剰摂取することがアレルギーになってしまいます。特にアレルギーとして多いのは銀です。

自宅でパッチテストをする際の具体的方法

1.1剤と2剤を混ぜ合せる。
2.塗る場所を決めます。二の腕や内もも等の血管の上が適宜です。
3.テスト場所に500円玉サイズに伸ばして塗ります。
※テストの結果が出るまでは、ばんそうこうをすることで隠せます。
4.48時間放置します。

 

テストの際は、1剤だけではアレルギー反応が起きないので、2剤と両方を塗るようにします。敏感な人なら皮膚に塗った瞬間にヒリヒリ、チクチクとします。初めての時は少なくとも24時間、不安な場合は48時間やりましょう。

パッチテストを怠った代償は?

パッチテストを怠った代償は非常に大きく、イギリスではアナフィラキシーショックによる心肺停止に至った例もあります。

死に至らないまでも、酷いと体中が赤くなり、腫れて目が開かなくなることもあります。

その際は1週間は入院し、毒素が抜けるまで点滴をする必要があります。

そのくらい、アレルギー反応は恐ろしいのです。入院費や治療費もかかるので出費もバカになりません。

この時、メーカーに責任を求めることができません。リスクがあることさえ示せばメーカーへの責任が問われないので、細心の注意を払わなければいけません。たとえ注意書きが小さくても「責任を果たした」とみなされるのです。

まとめ

そのため、パッチテストで悪い結果が出たら、まず染めないことです。

髪の毛を染める際にも自己判断で行うよりは信頼できるスタイリストや病院に相談してから行うことが無難ですし、万が一入院となったらヘアカラーの値段の数倍の出費になってしまいます。

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