ショートヘアの人のための白髪染めのコツ

自分で染めるのは難しい白髪染め、どんなものを使えばいいのか悩みます。

今回ご紹介するのはショートヘアの白髪染めについて。

髪の量が少ない分ロングヘアより楽なようにも見えますが、じつは場合によってはショートヘアの方が難しいことも...

ショートヘアならではの落とし穴はどんなところにあって、美容師とセルフではどのような点が違うのでしょうか?

髪の毛が短い人の白髪染めって長い人に比べて楽?

髪の毛が短いことは髪を洗う時にも楽ですし、普段の生活で髪が邪魔にならないことから、「手軽な髪型」と思われるかもしれません。

しかし、白髪染めに関して言えばショートヘアもまたカラーリングのむずかしさがあるのです。

実は染ムラが目立ちやすいのはショートヘア。

ロングヘアは髪を染める部分を手に持つことができるので塗り分けやすい一方、ショートヘアは染める部分を持ちづらいのでまんべんなく染めるのが難しいです。

特に髪の毛の根元や頭の裏側を染める時に塗りづらい部分が出てきます。

また、ショートヘアのむずかしさは「失敗を妥協しづらい点」もあります。

ロングヘアの場合は染ムラがかえって「味」となって見えることもありますがショートヘアの場合はなかなかそうもいきません。

意外と気を付けたい白髪染めの落とし穴

染料を「塗る」のはNG。「置く」もしくは「盛る」

基本的に白髪が染料を弾きやすいので、染めているつもりでも染まっていなかったりします。

そこで、美容師は白髪染めを塗るときに分厚く塗ることを心がけています。

染料塗ると言うよりも置くとか盛るという表現の方が合っているかもしれません。

染料は刷毛で伸ばしてなじませたほうが髪の毛に入っていきやすいような錯覚をしますがヘアカラーはそんなに簡単ではありません。

染料を刷毛でなじませている時は髪の中に入っていかずにどんどん染料が広がっていってしまいます。

だから、ヘアカラーは厚塗りの方が浸透しやすいのです。

よくヘアカラーのCMで丹念に伸ばしていますがあれは売っている側の経済的利益にしかなりません。

もちろん、ヘアカラーの盛りすぎもお金を無駄にするだけです。

ゴシゴシと染料を練りこむのは地肌も傷つけてしまう

実は、美容師がカラーリングを行う場合は刷毛で伸ばすときも音が立ちません。

そのくらい染料が盛られています。逆にサッサッと音がたつくらいだと染料の塗り方が薄すぎる証拠です。

また、ブラシは肌へのダメージを考え、馬の毛製を使うといいです。

ところが本職の美容師であっても多くは肌を傷つけやすいナイロンを使っています。

ナイロンと馬の毛は触るとすぐに違いが分かるので、いちど馬の毛のブラシを触ってみるといいかもしれません。

よって、ゴシゴシと髪に染料を練りこむ方法はNGです。

また、単純に地肌に染料が付くことで頭皮が傷んでしまいますから、この点でもセルフで白髪染めを行うことはデメリットとなります。

プロの場合はブラシの角度を調節することで地肌に染料が付かないようなテクニックがあるのだそうです。

どうしてもショートヘアの白髪染めを自宅でやりたい場合のポイント

ショートヘアであっても美容師に染めてもらうのが最適ですが、手っ取り早く自宅で染めたいと言う場合は「染ムラができても良い」「頭皮が多少傷むことはしょうがない」という2点を踏まえたうえでこのように行います。

  • 地肌につけないため、刷毛で塗るより揉みこむ
  • ブロック分けは不要だがトリートメントは必要
  • 環境や安全を考えるならヘナがおすすめ

地肌につけないため、刷毛で塗るより揉みこむ

自分でやるときは揉みこむのが一番手っ取り早いと考えられます。

染まりづらい面はありますが、地肌の近くまで丁寧に染めるのは難しいからです。

ただし、揉みこむときも厚めに染料を盛りましょう。

染料がしみこみやすいだけでなく空気のすき間も作らずに済みます。

液だれや地肌への影響を考えるなら、泡タイプの染料が扱いやすいです。

ブロック分けは不要だがトリートメントは必要

ショートヘアはロングヘアよりも髪の毛の塗り分けが難しいので、自分でやるより他人に染めてもらった方がいいです。

例えば自分が髪の毛を染める時に旦那さんや子供たちに協力してもらうと、自分では見えづらい部分もくまなく染めやすいです。

ロングヘアでもショートヘアであってもしっかりトリートメントしなくてはいけません。

髪のケアは長さの問題ではないからです。

これは地肌をまもるためで、カラーリングをした後は等電点であるph4.5~5.5に戻しましょう。

アルカリ性の染料を使った場合はクエン酸などが入ったトリートメントを使います。

環境や安全を考えるならヘナがおすすめ

ヘナは植物を粉にしたものなので通常のヘアカラーよりも肌に優しく安心です。

ただ、ヘナは粉を溶かす作用やオレンジにしか染まらないと言う点から非常にめんどくさいというデメリットがあります。

ヘナは髪が明るくなると言う比喩ではなく正真正銘の「オレンジ」になります。

そこにインディゴを塗ることで黒くします。ヘナとインディゴが半々でブラウンになります。

ヘナが一般的に知られる時代ですが、市販の「ヘナ」はケミカルなものの方が多いので、厳密なヘナとは言えないのが現状です。インド国内のヘナですらケミカルが殆どで、本来のヘナは発色まで2~3日の時間がかかります。

やはり健康と手軽さはトレードオフになってしまうので、美容師でも健康とクオリティについてのカウンセリングを行います。

ショートヘアを自宅で染める大変さはリタッチにある。

ショートヘアの場合、根本の白髪が目出ちやすいのでロングヘアよりもリタッチの頻度が高まります。

ところが、根本だけ染め直す(リタッチ)のはロングよりショートの方が粗が目立つので困難です。

なので、ショートの場合は毎回染め直すのが基本となります。

実は、白髪染めは白髪の多さによって発色のしやすさが変わってしまいます。

例えば2人のお客さんに同じレベルの色入れたとすると、白髪の方が多い人の方が暗くなります。

「美容師で染めてもらったけど、自分でリタッチがしたい」という時は美容師にアフターフォローをしてもらうようにしてください。

どうしても黒髪と白髪の染まりやすさが違うので、綺麗に染めるならいっそのことブリーチをした方が無難と言えます。

ロングの場合はショートより目立ちづらいうえ染ムラがあっても味のある髪色になるので意外とデメリットになりません。

そもそもショートは白髪が目立ちにくい?髪型の工夫も考慮するべき

ショートは髪の毛が短い分、白髪が目立ちにくいと言う人もいます。

しかし、ロングヘアのように白髪の長さはありませんが、ショートヘアは髪の毛が短いことで白髪の位置や根本の部分が目立ちやすいというデメリットがあります。

そこで、白髪を隠すなら髪型を工夫することがおすすめです。

とくに分け目の白髪が目立つので、ジグザグにしたり、分け目を無くしたり、シュシュを使ったりという方法が効果的です。

まとめ

このように、ショートヘアにはショートヘアのむずかしさがあります。

ただ、完璧に染まっていないからと言ってそれが悪いことというわけでもないでしょう。

染まり具合や安全性、手軽さをかんがえて最も良い選択肢を見つけてみましょう。自宅で染める時は家族の協力が大切です。

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