【白髪予防・改善レシピ③】ヒジキ

昔から「髪の毛にいい」と言われてきたヒジキには、白髪の予防・改善にも効果的な栄養素が詰まっています。

こちらではヒジキを使ったレシピと、そのレシピをご家庭でついつい余りがちなヒジキの煮物のリメイクとして利用する方法、そしてヒジキに含まれる成分について知っておいて頂きたい知識も併せてご紹介します。

ヒジキが髪にいいというのは本当なのか?

ひじき料理

元々は健康食材の扱いだった

ヒジキはワカメなどと同じ海藻の一種です。細長い茎部分と、葉のようになっている部分とを分け、茎部分を長ヒジキや茎ヒジキ、葉や芽のような部分を芽ヒジキ、姫ヒジキとして販売されています。

日本では古くからヒジキを食用としており、ミネラルと食物繊維が豊富なことから、元々は身体を健康に保つ効果の高い「食べると長生きできる食材」として用いられていました。

ひじきは、食物繊維を豊富に含み、必須ミネラルも含んでいることから、我が国では、ひじきを極端に多く摂取するのではなく、バランスの良い食生活を心がけるよう呼びかけております。
参考文献:ヒジキに含有されている無機ヒ素について(食品安全委員会)

また、ヒジキには月経を軽くする効果や美容効果もあるとされて特に女性に人気があったそうです。

実際にヒジキには美肌効果や腸内を綺麗にする効果があり、美容やダイエットを気にする女性におすすめしたい食材といえます。

その後、ワカメやヒジキが毛髪に効果的であるという認識になり、今では発毛、育毛には海藻というのがイメージとして定着しています。

ヨードが髪に効果的

ヒジキやワカメにはヨード(ヨウ素)という甲状腺の機能を維持する働きのあるミネラルが含まれています。

甲状腺は髪の成長に関わる部分であり、ヨードが含まれるヒジキやワカメなどの海藻類を摂取することで髪の毛の成長が促されると言われています。

科学的根拠などが何もなかった時代から、ヒジキなどの海藻類が髪の毛に効くと認知されていたのは、実際に海藻を食べていた方に効果が感じられたからなのではないでしょうか。

更に、ヨードには髪の毛を黒くするために必要なメラノサイトという色素細胞の働きを活発にする効果もあり、白髪の予防・改善にも効果が期待できるといわれています。

また、髪の毛を直接黒くする働きはないものの、黒くするための栄養素の吸収が良くなる成分も含まれています。

乾燥ヒジキ10g(小鉢1皿分相当)の主な栄養成分(1μg=1,000mg)

カロリー 14kcal
カリウム 440mg
鉄(鉄釜加工) 5.5mg
カルシウム 140mg
マグネシウム 62mg
ヨード(ヨウ素) 4,700μg
ビタミンK 32μg
ビタミンB1 0.04μg
ビタミンB2 0.11μg
葉酸 8.4μg
亜鉛 0.18mg
0.02mg
ビオチン 1.64μg
食物繊維 4.33g

※ヒジキは鉄分が多いというのが通説でしたが、昔の人は鉄釜を使ってヒジキを加工していたために鉄釜の鉄が溶けだしてヒジキに含まれ、鉄成分が多く検出されていたというのが真相でした。

鉄釜を使わない場合、鉄は5分の1程度まで低くなります。

ヒジキの主要成分とその効果

効果 ヒジキに含まれる栄養成分
頭皮の血行を促進し栄養を頭皮と毛髪に届ける ビタミンB1・ナイアシン・レシチン・ビオチン
頭皮や毛髪の細胞分裂を促進し、髪の毛の成長を助ける ビタミンB2
白髪や抜け毛の発生を抑制する 鉄・亜鉛・
頭皮の皮脂の過剰分泌を抑制したり、頭皮の保湿をする マグネシウム・食物繊維
髪の毛を黒くする(メラニン色素の欠乏を防ぐ) 葉酸・カリウム・カルシウム・亜鉛・銅・ヨード(ヨウ素)
髪を黒くする効果のある栄養素(カルシウム)の吸収を助ける ビタミンK

ヒジキを使ったレシピ

髪の毛に良いミネラルたっぷりのヒジキ。

煮物しか作ったことがないという方も多いと思いますので、煮物以外の簡単なレシピをご紹介したいと思います。

ヒジキ料理を作る際は、たっぷりの水に20分ほど浸して戻してから使いましょう。戻したヒジキは冷蔵庫で保管すれば2~3日持ちます。

1)ヒジキ入り卵焼き(3~4人分)

材料 ・ 卵 4個
・ 芽ヒジキ 大さじ1杯
・ 砂糖 大さじ2杯
・ 出し汁 大さじ1杯
・ しょうゆ 小さじ1杯
・ 塩 少々
作り方 ボウルに卵を割りほぐし、戻したひじきと調味料を全て加えてよく混ぜます。あとは普通に卵焼きを作るだけ。卵焼きにするのはヒジキの煮物のリメイクにも使えます。その際は既に味がついているので調味料はなしでOKです。

2)ヒジキのスープ(2人分)

材料 ・ ヒジキ 大さじ1杯
・ ゴマ油 小さじ1杯
・ 水 300ml
・ 鳥ガラスープの素 小さじ2杯
・ ネギ 好みで適量
・ ごま 適量
・ 醤油 少々
作り方 小鍋にゴマ油を入れて熱し、戻して水を切ったヒジキを炒め、全ての材料を入れて温めます。好みでワカメや豆腐、キノコや春雨などを入れてもおいしく食べられます。

ヒジキを摂取する際の注意点

食べ過ぎ注意!週1~2回でOK!

ヒジキを含む海藻にはヨードが多く含まれています。

ヨードは身体にとってなくてはならないものではありますが、反面摂取しすぎると甲状腺の異常等を引き起こす恐れがあります。

白髪ケアのためにと毎日海藻をたくさん食べるのは健康に害になりますので、ヒジキを使ったおかずは週に1~2回程度にして、食べ過ぎないよう注意しましょう。

ヒ素が含まれているって本当!?

ヒジキには微量ながらヒ素が含まれているというのは本当です。

しかし、厚生労働省はヒジキを継続して多量に食べ続けない限り影響はないとしていますし、実際にヒジキを食べ続けたことで健康被害が出たという報告は過去一件もないと発表しています。

我が国の食文化に基づく通常の摂取の範囲では、ヒジキを食べてヒ素中毒を起こすなど健康に悪影響が生じたとの報告はありません。
参考文献:ヒジキに含有されている無機ヒ素について(食品安全委員会)

また、日本ひじき協会はラットを使った実験により、人間が毎日1キロ以上のヒジキを食べてもヒ素の影響はないとの見解も示しています。

ヒジキはごく微量のヒ素は含まれているものの、それを補って余りあるほどのミネラルなどの栄養成分が豊富です。

摂取量を守って美味しく食べ続けることで、身体や髪の毛を健康で元気にしてくれるはずです。

まとめ

昔から健康食として親しまれてきたヒジキ。ミネラルやヨードが髪の健康をサポートしてくれ、黒髪に重要なメラノサイト働きも補ってくれます。

煮物だけでなく、手軽な方法で食卓に添えてみましょう。

また、ヒ素が微量に含まれていたり、ヨードも取りすぎには注意が必要なので、意外にも頻繁に食べることは避けた方がよく、週に1~2回程度にして食卓に加えるようにしてください。

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